翻訳学校って? どのくらい通えばいいの? 費用は?
私が翻訳学校に入学したのは15年近く前のことですが、当時も映像翻訳を学べるスクールは映像テクノアカデミア、フェロー・アカデミー、日本映像翻訳アカデミーでした。
この3校について詳しく調べてみました。(2017年6月調べ)
1、映像テクノアカデミア
映像テクノアカデミアは東北新社が運営する学校で、映像業界全般のスクールです。
非常に厳しいことでも有名ですが、東北新社のバックアップがありますし、実力があれば東北新社の翻訳室に入るのも夢ではないかもしれません。
・映像翻訳科
Basic Class(半年)
学費 170,000円(税別)(入学金30,000円)
Intermediate Class(半年)
学費 140,000円(税別)
Advanced Class(1年)
学費 300,000円(税別)
Graduate Class(1年)
学費 306,000円(税別)
BasicからGraduateまで通して通学すると3年間、費用は100万円以上かかりますね。
結構な時間と費用を費やしますが、Graduateまで進めば、翻訳者、またはディレクターやチェッカーとして独り立ちできるスキルが身に付くことは間違いないでしょう。
2、フェロー・アカデミー
私が通っていたのはフェロー・アカデミーです。フェロー・アカデミーは実務、出版、映像の3分野を学べる翻訳スクールです。
テクノアカデミアと比較するとのんびりしたイメージがありますが、無理なく学びたい方にはちょうどいいと思います。
・映像翻訳コース
初級(約6か月)
受講料 150,120円(税込)
中級(約6か月)
受講料 99,900~103,680円(講座により異なる。税込)
上級(約1年)
受講料 127,440~182,520円(講座により異なる。税込)
中級では字幕、吹替、ドキュメンタリーにコースが分かれます。
コースによって隔週、月1など受講回数が異なりますので、受講を検討される際にはご注意ください。
この学校は他の2校と違って他分野の翻訳も学べるため、
「映像翻訳が向いてないかも」と感じた時には他分野の講座を受講するのもおすすめです。
3、日本映像翻訳アカデミー
日本映像翻訳アカデミーは上記2校の中間的な存在に近いと思います。
・英日映像翻訳科
総合コース・I Beginner(3か月/6か月)
受講料 134,784円(入学金32,400円、実費17,928円、税込)
総合コース・II Intermediate(6か月)
受講料 181,440円(実費22,680円、税込)
実践コース Professional(6か月)
受講料 196,020円(実費23,652円、税込)
期間、費用ともにフェロー・アカデミーに近いですね。
同校には翻訳センターもありますので、
受講生や卒業生は仕事を紹介してもらえることも少なくないようです。
まとめ
私が勤務していた制作会社には、この3校すべての卒業生がいましたし、
入社後にスクールに通う同僚もいました。
つまり制作会社に入るためには、翻訳学校への通学経験が有利になるのです。
学校に通うことが遠回りにも思えますが、結果的に目標への近道になることは間違いありません。
また、前回翻訳会社の養成講座を勧めないと書きましたが、
その理由は翻訳会社のギャラが極めて低価格であることからです。
フリーランス翻訳者として継続してやっていくためには、
優良なクライアントとの取引が重要になりますので、
専門のスクールで翻訳の質を高めて、なるべく最初から制作会社と取引できるようにするのが理想だと言えるでしょう。
映像翻訳者の収入事情についても、また改めて取り上げていきたいと思います。
翻訳会社の講座についてもまとめました。