映像翻訳者になるには? 学校に行かなきゃダメ?
映像翻訳者って、普通の求人サイトなどでは募集がありませんよね。
具体的に何をして、どんな道へ進んだらいいでしょうか。
いくつかの選択肢を挙げてみようと思います。
1、翻訳学校で勉強する。
映像翻訳を教えている翻訳学校で有名なのは、
日本映像翻訳アカデミー
フェロー・アカデミー
の3校です。
他にはワイズ・インフィニティ、フォアクロス、フェルヴァントなどの翻訳会社にも養成講座があります。
翻訳会社の養成講座は、手っとり早く仕事をもらえる可能性が高いですが、個人的にはあまりお勧めしません。
学校についてはまた改めて詳しく取り上げたいと思います。
2、制作会社に入社する。
制作会社では、1つの作品がどのようにでき上がるか見ることができますし、スポッティングの技術も学べます。
プロによる翻訳に毎日触れる機会があるので、翻訳者志望の方にとっては吸収することが多いでしょう。
私自身もそうですが、元同僚の中にもフリーランスの翻訳者になった人は少なくありません。
また、制作会社で働きながら翻訳学校に通っている人もいました。
ただし映像制作会社は激務ですので、それなりの覚悟と体力が必要になるかと思います。
3、トライアル、コンテストに応募する。
トライアルを設けている制作会社や翻訳会社があります。実績がなくても、トライアルで評価されれば仕事をもらえるチャンスがあります。
翻訳会社の中には、有料でトライアルを受け付けているところがあるようですが、私個人としては
「お金を払ってまで。。。」と思います。
本当に優秀な翻訳者を採用したいなら、普通お金は取りませんよね。。。
他には、フェロー・アカデミーを母体とする翻訳者ネットワーク
「Amelia(アメリア)」
の定例トライアルがあります。このトライアルの映像部門ででAA評価を1回、または1年以内に2回A評価を取得すると、「映像クラウン会員」の資格を獲得できます。
「映像クラウン会員」は仕事に直結するわけではありませんが、この資格を持っていないと応募できない求人などがありますので、取っておくと何かと役に立つでしょう。
ちなみに私は、翻訳の勉強を始めて数年後にクラウン会員の資格を取得したように思います。
他には、アルクやイカロス出版が実施するコンテストがあります。
4、直接、制作会社や翻訳会社に履歴書と経歴書を送る。
これはすでに実績のある方でないと実践できませんが、ダメ元で送ってみる価値はあります。
翻訳者の募集をかけていない会社でも、運がよければトライアルをしてくれたり、最初から仕事を振ってくれたりすることもあります。
私自身も、この方法で優良な取引先を得ることができました。
実は、私は1~4のすべて経験しているのですが、1と2はすっ飛ばすことも可能です。
ただし映像翻訳には、他の翻訳にはない特殊なルールがあります。
翻訳学校に通えない場合には、せめて通信講座は受けておいたほうがいいと思います。