字幕翻訳のトライアルに合格するには?
翻訳学校などでしっかり基礎をつけたら、プロになるための次のステップは制作会社や翻訳会社のトライアルにチャレンジすることです。
私も独立して1年目は積極的にトライアルを受け取引先を増やしましたし、制作会社時代は自分自身がトライアルで翻訳者さんを採用させてもらいました(今思えば恐れ多い。。。)
なので採用する側とトライアルを受ける側、両方の目線で考えていきたいと思います。
トライアルとは?
大体は10~30分程度の映像をSSTG1でスポッティングを取って訳をつけるという内容が多いと思います。
事前に書類選考がある会社や、有料で受けつけている会社もあります。
また、トライアルのデータがそのまま作品に採用されることもあります。
(私は経験がなくて分からないのですが、恐らくギャラが発生すると思います。)
トライアル突破のために気をつけたいこと
1、メールの文言にも注意
社会人としての基本的なマナーがあり、コミュニケーションが取れるかどうかも見られています。
また採用側は文章を扱うプロなので、誤植のないように心がけることが大事です。
(私はメールに多少の誤植があっても気にならないんですけどね。当時の上司が問い合わせのメールを見て「この人、この漢字間違ってる。ダメね」と一蹴していたので。。。)
2、締め切り厳守、レスポンスは早く
締め切り厳守は当然のこと。
ただあまりに早く提出されても、「ちゃんと確認してるのかな?」と思いますし、ギリギリでもちょっと心配なので、ほどよく早めにが理想だと思います。
またメールに対する返信はなるべく早くすること。
実際に仕事を請けるようになると、制作の都合で予定外の急な作業が入ることもあります。
すぐに連絡がつく相手かどうかも、採用側は見ています。
その点では、日中別の仕事がある方や、時差のある海外在住の方はやや不利かもしれません。
3、SSTをしっかり使いこなすこと
私が見た限り、せっかくSSTを持っているのに、
ちゃんとタイミングが取れていなかったり、設定が正しくなかったりと、
基礎的なことができていない人が結構いました。
SSTの講座などでちゃんとした操作法を身につけておけば、ライバルに差をつけることができるでしょう。
4、申し送りもしっかりと
当然ですがテクニック面だけでなく、ストーリーの流れをつかみ自然な日本語表現を目指すこと。
また、調べ物については参照したサイトや資料、また大幅に意訳した場合なども申し送りにしっかり記載してください。
トライアルの結果
ここからは受けた側としての私の経験です。
しっかりとしたフィードバックを返してくれる会社もあれば、残念ながら何の音沙汰もない会社もあります。
私の場合、何の返事もないので不採用だと思い込んでいた会社から、5年越しに仕事の依頼が舞い込んできたこともあります。
「5年」って、廃業していてもおかしくない年月ですが、今思うと連絡はなかったけど採用されていたということでしょうか(笑)。
いまだ私にもよく分かりません。。。
また、一度不採用になっても時間を空ければ(1年とか)再挑戦できることが多いので、不採用になってもあきらめずに問い合わせをしてみるといいでしょう。
前進あるのみです!
再度、トライアルに関して記事を書いたので、ご興味ある方はどうぞ↓