フリーランス映像翻訳者の孤独LIFE

映像翻訳者になって早10年。仕事、育児、お金、孤独な引きこもり生活のいろいろ。

資格も学歴も不要!? 映像翻訳者に必要なのは、英語力より…

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私は、人から突っ込まれない限りは自分が翻訳者だとは明かさないようにしています。

何しろ「翻訳の仕事をしている」と言うと、「すごい! 英語ペラペラなんでしょ?」と言われるのがちょっと嫌なんですよね。。。

 

 

1、英語力について

私は毎日英語を聞いたり書いたりはしていますが、引きこもり生活で話す機会はないので、だいぶスピーキング力が劣ってきています。

英語のスピーキングどころか、コミュニケーション力が低下してきています。(笑)

 

実際のところ、映像翻訳は英語がペラペラでなくてもできますし、それほど高度な英語力は必要ありません。

ただヒアリングはある程度できたほうがいいと思います。

スクリプトが間違っていたり、大幅に抜け落ちていたりすることがよくあります。

 

2、資格について

英語に関する資格はあるに越したことはありませんが、必須ではありません。

ちなみに私の場合、英検は高校時代に2級を取ったきり。TOEICはもうかなり前に895点を取ったきりです。

 

翻訳者として900点以下はお恥ずかしい限りですが、何とかこれでもやっていけています。

 

3、学歴について

実際のところ、中卒や高卒でも映像翻訳の世界で活躍されている方はいますので、

学歴は重視されないと言えるでしょう。

 

ただ、ある程度有名な大学は出ておいたほうが、プラスになると思います。

 

実は、制作会社を通して大企業のクライアントから仕事を請けた時、最終学歴と留学経験を聞かれたのです。

やはり大企業&マスコミ大手は学歴主義ですから、翻訳者にも学歴を求めるのかもしれないですね。

 

「三流大学を出た翻訳者には頼まない」

 ということはないと思いますが、同じレベルの翻訳者が2人いたら、いい大学を出ているほうに頼むということはあるかもしれません。

 

ちなみに私の出身校は一流とは言い難いですが、一応名前が知られている大学です。

この時ばかりは、有名な大学でよかった。。。と思いました。

 

4、結局、映像翻訳者に必要なのは…

ずばり、英語力よりも日本語力です。

いかに原語を、生きた日本語に置き換えていくかが重要だからです。

 

ですから映像翻訳者に向いているのは、英語が好きなこと以上に、日本語の文章を書くことが好きな人ですね。

 

洋画や海外ドラマを見ることも大事ですが、日本の小説や映画、ドラマ、アニメ、漫画を見たり読んだりして様々な表現に触れることは、映像翻訳者にとって非常に意味があることです。

 

パソコンの前ではいい訳語が浮かばなくても、街で人々の会話を聞いたりドラマを見たりすることで、いい日本語が下りてくることがあります。

 

今映像翻訳の勉強をされている方には、まず英語より日本語を磨くことが重要だと伝えたいと思います。

 

いざこの仕事を始めると映画を見に行くこともままならないので、学習中には多くの映像作品や文学に触れておくことが、重要だと思います。

 

アルク