映像翻訳者にとってクラウドワークスは使えるか
3年以上前のことですが、短尺のシリーズもの以外に受け持っている案件がなく、結構時間を持て余していました。
そこで、クラウドソーシングサイトの「クラウドワークス」に登録してみたのです。
クラウドワークスの映像翻訳案件
クラウドワークスでは、「プロ向け」の求人のほうに
「翻訳・通訳サービス」という項目があり、
「映像翻訳・メディア翻訳」という分野があります。
「メディア翻訳」も一緒になっているので、記事の文書翻訳の案件なども含まれています。
なので、映像翻訳の案件はかなり少ないです。
また、あったとしてもインタビューの要約やビジネス系の字幕翻訳などが多く、
エンタメ系の案件を見つけることは極めてまれです。
クラウドワークスで見かけた過去案件
現在クラウドワークスで確認できる映像翻訳の案件で、料金が公開されているもの一部をご紹介します。
①短編映画(3分~20分ほど)の映像翻訳(英語→日本語)
1本1,500円~
②5分の動画翻訳(英語→日本語)
10,000円 〜 50,000円
③1~5分の動画翻訳(英語→日本語)
1文字/10円(1分程度で300文字前後)
④インタビューの文字起こし(約60分)
3,240円
いろんな意味で、突っ込みどころが多い案件が多い!
まず③の料金が「1文字」という単位は映像翻訳ではあり得ないです(笑)。
①は1分じゃなくて1本の値段ですよ!
④に関しては、要約なのかな!?
とんでもない格安案件。。。
「安かろう悪かろう」でいいと思っているのですかね!?
③は急募の案件なので料金高めですが、
10,000円 〜 50,000円って振れ幅が大きすぎませんか?
案件の大部分は聞き起こしからの翻訳ですね
このような発注のしかたを見ると、クライアントは映像翻訳の素人が多いのかなと思います。
プロジェクト形式の案件に応募してみた
クラウドワークスに登録した当時も、映像翻訳に関しては条件に合う案件がなかったので、「英語記事の翻訳」という仕事に応募してみました。
このプロジェクトは時給制で、1,620円/時でした。
悪くないと思えますが、システム利用料を引かれると時給1,296円。
システム利用料は、10万円以下の部分は契約金額の20%なんです。
結構高いですよね~。
でも、この時の仕事はそれほど大変ではなく、クライアントも丁寧で悪くない案件だったと思います。
制作会社からの案件もあり
紹介したように、クラウドワークスにはエンタメ系の映像翻訳案件は非常に少ないです。
でも1件だけ、某制作会社の映画字幕の案件を見つけました。
また、クラウドワークスは非公開の「スカウト」の求人も非常に多いので、もしかするとエンタメ系の映像翻訳案件でのスカウトもあるかもしれません。
まとめ
何度も言いますが、クラウドワークスには映像翻訳案件は少ないです。
ただ、ないことはないので、実績がない方も求人に応募するチャンスは大いにありますね。
求人の多さでいえば「Amelia」にはかないませんが、実績を作るためにはクラウドワークスを活用していく方法もありだと思うので、興味のある方はぜひのぞいてみてください。