フリーランス映像翻訳者の孤独LIFE

映像翻訳者になって早10年。仕事、育児、お金、孤独な引きこもり生活のいろいろ。

就活に失敗しても人生終わりじゃないよ 映像翻訳者になれた私の話

内定を貰えない人のイラスト(女性)

私はロスジェネ(ロストジェネレーション)世代と呼ばれる、就職氷河期に就職活動を行った世代の一人です。

 1社からも内定がもらえないまま大学卒業

 

大学3年生頃から漠然と翻訳という仕事に興味があったものの、焦点が定まらないまま何となく出版業界への就職を志望(当時は出版翻訳への憧れもありました)。

そんな状況で、狭き門を通過できるはずもなく、どこからも内定をもらえないまま大学を卒業することになりました。

 

就職氷河期とはいえ、自分の周りは割と大企業の内定をもらっている人も多くいました。

それまで高校受験、大学受験とほぼ順調にきた自分にとって、人生で初めて大きな挫折感を味わうことに。

いわば、普通のレールから外れてしまったという感覚でした。

 

大げさに表現してしまいましたが、お金を貯めて留学したいという目標もあったので当時はそれほど悲観していなかったんですけどね。

ただ大企業で働く友人たちの話を聞くと、焦りを感じることもあったし、

「入社式」なんかも経験してみたかったなとは思います。

 

あらゆる職場を渡り歩いた20代

さて、大学を卒業したあとは、いろいろな仕事を経験しました。

 

一般事務(派遣)

ミニコミ紙の編集、営業(契約)

出版社の編集、校正(契約)

子供英会話の講師(契約)

カウンセリングセンターの受付(派遣)

日本語版制作会社の字幕制作(契約)

 

この間に語学留学したり、

働きながら翻訳学校に通ったり、

結婚もしました。

 

契約満了前に留学に行くことになったり、

ややブラックな組織のゴタゴタに巻き込まれたりということもあり、

今思うと、あまりいい辞め方ができなかった会社もあります。

元々、私はあまり組織に向いている人間ではないのかもしれませんね。。。

 

30歳手前でようやくフリーランス翻訳者に

回り道した20代ですが、30歳手前でようやくフリーランスの映像翻訳者として独立することができました。

 

でも今では、回り道も悪くなかったと思っています。

留学もできたし、定時に帰れる契約社員だったおかげで翻訳学校にも通えました。

 

また、大企業に就職した友人たちは、大半が結婚や出産を機に退職し、今では専業主婦になっています。

私は就職活動には失敗したけど、念願だった翻訳者になってもう10年以上。

 

もし待遇のいい企業に就職できていたら、翻訳者になるという夢を後回しにしていたかもしれませんよね~。

回り道に見えるけど、結果的には子供を持つ前にフリーになれたことはラッキーだったと思います。

今の日本では、まず仕事がないと保育園に預けることさえできませんからね。。。

 

自分の力を信じて、あきらめないこと

 

トライアルに何度落ちても挫けずに映像翻訳者を目指せたのは、

「自分なら必ずなれる!」

と信じ込んでいたからです。

翻訳学校で他人の訳を見ることもありましたが、

自分の訳のほうがうまいな~、なんて勝手に思い込んでいましたしね(笑)。

 

今、目標に向かって奮闘しているあなたも、

あきらめずに強い心を持ち続ければ、

時間がかかったとしても必ず夢はかなうと思います。

自分を信じて、頑張りましょう!