私が今までに担当した英語以外の12か国語の作品
英日翻訳しかできない私ですが、英語圏以外の国の作品を担当することもたびたびあります。
特にネット配信サービスの急成長で、映画だけでなく様々な国のテレビ番組も見られるようになり、以前よりも英語以外の作品を受注する機会が多くなってきたように感じます。
英語以外の言語に対応できる映像翻訳者の中で多いのは、フランス語、韓国語、中国語、スペイン語でしょうか。
これらの言語には対応できる映像翻訳者は十分にいますので、英語専門の翻訳者に仕事が回ってくることはあまりありません。(たまにあります。予算の都合上でしょうか。。。)
英語専門の翻訳者が、他言語の作品を訳す時の方法は2通りあります。
1、英訳スクリプト、字幕データから訳す
これが最も多いケースです。
翻訳者は、すでに英訳されたスクリプトを基にして日本語字幕を作っていくのですが、その英訳自体が誤訳されていることが少なくありません。
予算に余裕のある作品なら原語の監修者がつくこともありますが、
それがない場合には誤訳のまま日本語になって世に出されます。
これは仕方のないことですが、翻訳者としてはやはり原語の監修者についてもらうことが理想です。
2、原語の和訳原稿から字幕を作る
これはリライトという形になります。
しかし和訳原稿も意味不明な文になっていることがよくありますので、原語の翻訳者さんとのやり取りが必要になります。
1,2ともに、多少は原語の知識が必要になりますので、図書館で本を借りてきたりネットでGoogle翻訳などを利用したりしています。
3、私が今までに担当した英語以外の言語をまとめてみます
フランス語(カナダ製作)
スペイン語(スペイン製作)
ドイツ語
イタリア語
韓国語(米韓合作の一部)
北欧映画は秀作が多いですが、専門の映像翻訳者が不足しているのかもしれませんね。たまにマニアックな作品を請けることがあります。
ここ最近、注目すべきはトルコ発のドラマですね。
韓流ドラマも尺が長いことで有名ですが、トルコドラマは1話が120~150分程度あります!
なおかつ内容は、ラテンアメリカのメロドラマ風だったり、壮大な時代劇だったり!
アジアを始め世界中で人気が出始めているようです。
また、アメリカ製作の映画やドラマにはスペイン語が多く出てきます。
これも予算のない作品に関しては、英日翻訳者が訳をつけなければいけないことがありますので、多少はスペイン語の知識があったほうがいいかと思います。
本来はクライアント側で対応すべきことですが、そこまで英日翻訳者に求められることも実際あります。
英日翻訳者とはいえ、あらゆる言語の作品を翻訳する機会が得られることは映像翻訳者の醍醐味です。
今後もあらゆる言語の作品を、日本に紹介する手助けをしていけたらうれしいと思います。