フリーランス映像翻訳者の孤独LIFE

映像翻訳者になって早10年。仕事、育児、お金、孤独な引きこもり生活のいろいろ。

Netflix(ネットフリックス)のHermesを仕方なく受けた結果

○と×

Hermesとは、Netflix翻訳者(志望者)向けのテストです。

 詳細はこちら↓ご覧ください。

media.netflix.com

2017年7月から、Netflixへの納品は翻訳者のHナンバーが必要になったとのことで、制作会社に促されてHermesを受けることになりました。

 

実際に受けたのがもう3か月ほど前なのでうろ覚えのこともありますが、これから受ける方のために記録しておきます。

 

Hナンバーの取得

 

まずはHemesのサイトからRegister(ちなみにすべて英文です)。

字幕制作の経験や対応言語などの質問に答えたあと、携帯番号を入れるとショートメッセージでHナンバーとテストへのリンク通知が送られてきます。

 

メッセージは外国から送られてくるので、

81(国番号)-90(090の場合。最初の0は不要)-XXXX-XXXX

と携帯番号を入力する必要があります。

 

いきなり私、ここでつまずきました。。。

メッセージは2時間以内に送られてくるはずですが、いっこうに送られてこない。

 

しかもHermesの画面は、一度進むと戻れないのです。

仕方ないので、別のブラウザを起動して情報を入力し直して、今度はもう1台の携帯番号を入れました。

あ~面倒くさ~。これでもう30分ぐらいタイムロスしてしまった私。。。

 

すると速攻で返信!

Hナンバーをゲットしました。

(1台目の携帯は、設定の問題で受け取れなかったらしい。)

 

ちなみにこのナンバーは、どこの制作会社で仕事を請けても同じものを使ってOKとのこと。

(会社ごとにナンバーを取得しなくていい。)

 

Hナンバーがあればいんでしょ!?

テスト受けなきゃダメ??

 

と大いに疑問に思いましたが、ここは仕方なくテストのサイトへ移動。。。

 

 

テストの内容は?

 

テストって30分ぐらいで終わるんだろうなと思っていたのですが、

なんと最大で130分かかります!

ただでさえ時間をムダにしたのに、ノーギャラでそんなに働かさんでくれ!!

 

ただし一気に全部を受ける必要はなく、セクション単位で受けることができます。

テストの内容は以下のとおり。

 

セクション1(10分)

・全15問

・文章に合う単語を選択する問題(選択肢は英語)

セクション2(10分)

・全15問

・文章に合う単語を選択する問題(選択肢は日本語)

セクション3(15分)

・全10問

・ビデオクリップを見て翻訳に関する質問に答える問題(選択)

セクション4(15分)

・全10問

・ビデオクリップを見て字幕(技術面)に関する質問に答える問題(選択)

セクション5(40分×2)

・数分のビデオクリップ2本を実際に翻訳する問題

 

最大の難関はセクション5ですね。

しかも私が受けた時は、2本ともドキュメンタリーで難解な作品でした。

ハコは分けられていて、枚数は20~30枚くらいだったと思います。

 

40分で初見のドキュメンタリー字幕20枚って、無理ゲーでしょ!?

と苦笑いしてしまいました。。。

 

すでに実績があるなら、スコアは関係ない

 

制作会社のほうからも事前に、

「テストの結果は気にしないでください。

 悪かったから発注しないということはありません。」

とのお言葉を頂いていたのが、せめてもの幸いでした。

 

Netflixとの手続き上テストを受ける必要があるだけで、制作会社と翻訳者間にとってはどうでもいいものみたいです。

 

ところで気になるスコアは。。。

 セクション5に空欄が多すぎて判定できないだって。。。

あはは~。でもこれで終了です。

 

個人でも受けられるHermes

 

そういうわけで、すでに実績のある方は、結果など気にしないでください。

(お前が言うな!)

 

Hermesは、制作会社経由でなくても個人でチャレンジできますので、腕試しでやってみるのもありだと思います。

ハイスコア獲得者は、制作会社や翻訳会社に推薦してもらえることもあるらしいですよ~。