フリーランス主婦の産休 第2子以降のタイミングは?
フリーランスには産休・育休制度はありません。
どれだけ休もうが自由ですが、その間は当然無収入。
初めての出産の場合は、いつまで働けるのか、いつから復帰できるのか、全く想像がつかないことでしょう。
今回はフリーランスの出産にまつわるあれこれについて、考えてみたいと思います。
独立後1年以上は実績をつくれ
私の場合、独立した時にはすでにアラサー。
すぐにでも妊活していい年頃でした。
しかし実績を作ったり新規取引先を増やしたりすることに必死で、2年ほどは仕事に専念。
軌道に乗り始めてきた3年目で、長女を授かりました。
フリーランスにとって長期休暇を取るのは不安なもの。
産後も仕事を振ってもらえるように、取引先と信頼関係を築いておくことは重要です。
せめて1年程度は実績をつくっておけると安心だと思います。
出産前後の休暇は?
労働基準法では、産前は6週間(多胎妊娠の場合は14週間)、産後は8週間が「産休」とされています。
フリーランスにとっても、この期間が産休の目安になるでしょう。
ただし、出産にはトラブルが付き物。
切迫早産で入院を強いられたり自宅安静になったりすることもありますから、もし妊娠の経過がよくない場合には、早めに仕事をセーブしたほうがいいでしょう。
ちなみに私の場合は大きなトラブルはなかったので、予定日1か月前まで仕事を入れていました。
結局、予定日の2週間前に破水・出産に至ったので、結果的には産前2週間前まで普通に仕事をしていたことになります。
トラブルさえなければ直前まで仕事をすることは可能ですが、正期産に入る前までは休暇を取っておいたほうが安心です。
取引先への妊娠報告
安定期に入ったらいつでも報告していいと思いますが、長期の案件を打診された時などに「実は××頃に出産予定で~」などと報告できるといいと思います。
私の場合、報告したのは妊娠7~8か月頃でした。
あまり早くに報告して仕事を振られなくなっても困るので、経過が順調ならこのくらいでも問題ないでしょう。
また、妊娠報告と共に「産休を取る期間」を伝えておくと、先方も仕事を打診しやすくなると思います。
産後の生活と仕事復帰
産後は、とにかく赤ちゃんに合わせる生活が続きます。
よく眠ってくれる子もいれば、1時間と続けて眠らない子もいます。
妊娠の経過と同じで、産後も人それぞれですから何とも言えませんが、順調なら産後1~2か月程度で仕事に復帰できると思います。
最近では、早くに復帰している「ママタレ」も多くいますよね。
「もっとゆっくり休めば?」と思う反面、彼女たちの気持ちがよく分かる自分もいます。
今生活がひっ迫しているわけではないと思いますが、「忘れられる」のが怖いんです。
自分が不在の間に、そこに代わりの人物が収まってしまえば、自分は「お役御免」となってしまいますからね。
できれば長い空白は作りたくない。
また翻訳者は職人と同じですから、長く仕事から離れているとスキルが低下することも心配です。
私の場合は、産後2か月で徐々に仕事に復帰しました。
赤ちゃんは生後3か月ぐらいからまとめて眠る時間が増えますので、ママは少し自分の時間が取れると思います。
しかし、生後7か月ぐらいになると動きが激しくなります。
本格的に仕事復帰するなら、このぐらいが保育園に入れる(または祖父母やシッターに世話を任せる)時期になるでしょう。
認可保育園を狙うなら、秋頃の収入に注意!
保育園の申請書類には、直近数か月の収入や稼働日数を記載する欄があります。
4月入園を目指すなら申請期間が11月頃になりますので、秋頃は少しでも収入を確保することが大事です。
ただこの「直近○か月」というのが、自治体によって異なりますので要注意。
私が今住んでいる自治体は「3か月」ですが、以前住んでいた自治体は「6か月」でした!
お住まいの地域の申請書類を確認しておいたほうがいいと思います。
第2子以降のタイミング
フリーランスにとって厄介なのは、育休がないため第2子を産んですぐに復帰できない場合、上の子が保育園を退園させられる可能性があることです。
特に、待機児童が山ほどいる3歳未満児はリスクが高い。
もしすぐに仕事復帰できる保証があるならいいのですが、それができなそうなら、
第2子の出産は上の子が年少(3歳児)になってからのほうが望ましいです。
これも地域によって異なりますが、年少以上は待機児童も少なく、退園を強いられる可能性が低いからです。
また万が一、退園させられたとしても、年少さんなら幼稚園に入園するという選択もできます。
保活については過去にも記事を書きましたので、ご参照いただければと思います。
まとめ
こうして出産について考えると、育休制度がある会社員に比べて、フリーランスはかなり不利。
早くに復帰する必要が出てくるので、保育園や祖父母のサポートが必須です。
とはいえ自分のペースで細く長く続けていくこともできますから(私です!)、フリーランスという働き方は母親業と両立しやすく、私はお薦めします。