通訳翻訳ジャーナル「通訳者・翻訳者のリアルな収入&料金」
2019年7月号の『通訳翻訳ジャーナル』のテーマは「通訳者・翻訳者のリアルな収入&料金」。
みんな大好き(?)、お金の話です。
仲間内でも「あそこは安い」とかの話にはなりますが、自分がいくらもらっているかとか具体的な数字の話はなかなかしづらいので、このようなテーマを取り上げていただけると非常に参考になります。
そして、やはりこのブログでもお金(ギャラ)に関する記事は人気記事の1つです。
さて、『通訳翻訳ジャーナル』では2017年にも「収入と働き方」というテーマを取り上げていました。
当時の映像翻訳者の平均年収は351万円。
専業の映像翻訳者のみだと453万円。
それが2019年ではどうなったでしょうか?
なんと・・・
平均年収413万円
専業のみだと467万円
50万円以上増えてる~!!!
私的にはチョット、いやかなりショックです。
てっきりみんな下がってるとばかり思っていたけど、上がっていたなんて。。。
下がってるの、私だけ?
ちなみに2017年のデータと比較して、
産業翻訳者の平均年収は11万減、出版翻訳者の平均年収は4万減。
なぜか映像翻訳だけが大幅UPしているのですが、どういうこと?
回答者数を見てみると2017年は54人、今年は39人に減少しているのが分かります。
年収200万円未満の層もだいぶ減っているので、その層がガバッと回答者から抜けたのかそれとも収入が上がったのか?
翻訳料金の平均単価についても載っていましたが、年収1000万円以上の「Aさん」の単価以外はそれほど高くもなく平均的な金額だと思いました。
過去にも取り上げましたが「Bさん」に関しては、平均以下とも言える単価の仕事を受注して1000万円以上を稼いでいるわけで、本当に「すごい!」のひと言です。
あと産業翻訳と比べて気になったのが、稼働日数・稼働時間です。
産業翻訳で1000万円以上稼ぐ方が、
平均稼働日数 20~25日未満
平均稼働時間 8~10時間未満
なのに対して、
映像翻訳で1000万円以上稼ぐ方は、
平均稼働日数 30日
平均稼働時間 12.5時間
だそうです。
うん。過労死ライン超えてますから!
また、「収入に関するホンネ」というコーナーにはこんなコメントがありました。
1分訳すのに1時間かかるので、1分単位の料金は、翻訳者にとっては時給と同じ。
時給1000円以下の料金は誰もが断るべきだと思う。
「よくぞ言ってくれた!」って感じですね。
私も時給1000円が限界だと思っています。
私の力量からして1000万円は一生かかっても無理だと思いますが、せめて平均は超えられたらと思いました。
とりあえず、今日も気を引き締めてお仕事頑張ります!