フリーランス映像翻訳者の孤独LIFE

映像翻訳者になって早10年。仕事、育児、お金、孤独な引きこもり生活のいろいろ。

翻訳会社の塩対応にがっかり もっと映像翻訳者の味方になってほしい

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過去記事にも何度か書いているのですが、私は翻訳会社にはあまりいいイメージを持っていなくて、なるべく制作会社から仕事を請けるようにしています。

 

もちろん優良な翻訳会社はいくつもあると思いますが、制作会社時代もフリーになってからもあまりいい翻訳会社と縁がなかったのですよね。

 

まず制作会社は、どんな時に翻訳作業を翻訳会社に発注するのでしょうか。

 

 

・翻訳者を確保できない場合

スケジュールや予算の関係で、自社で確保している翻訳者に依頼できない時や、特殊なジャンルや言語のため対応できる翻訳者がいない時が、このケースに当たります。

 

・本数が多く、納期が厳しすぎる場合

ドラマやドキュメンタリーなどのシリーズで非常に短納期の場合は、多くの翻訳者を使う必要があって手間がかかるため、翻訳会社にまとめて依頼することがあります。

 

・自社のスタッフが忙しすぎる場合

ディレクションができる社員が手一杯の時は、外部のディレクターに委託することもありますが、余裕がない時はまとめて翻訳会社に発注します。

 

大体は上の3つのケースですね。

よって翻訳会社から振られる案件は納期が厳しいものが多いのです。

 

先日、ある翻訳会社(以下、A社とします)から連絡がありました。

このA社は私がフリーになる前から付き合いがあったのですが、担当者の方が退社されて疎遠になっていたのです。(翻訳者あるあるです。)

 

この時はたまたまスケジュールに余裕があり、久々に声をかけてもらったので仕事を請けることにしました。

 

その後。。。

同じシリーズの続編があるということで、再び連絡をもらいました。

「クライアントがミフミさんの翻訳を気に入ってくださったので、

ぜひ今回もお願いします!」

 

その時は他の仕事もあって忙しかったのですが、無理すれば請けられるかなという状況でしたので、

「あと1日だけ納期を延ばしてもらえれば対応します」

と返事をしました。

 

それに対する回答。

「納期は延ばせます。

ただすみませんが、前回より翻訳料金を1割減でお願いします。」

 

なにー!?

クライアントが私に頼みたいと言っているのに、ギャラを減らすってどういうことなのか、しばしの間思考停止でした。。。

 

実はそのクライアント(制作会社)とは過去に直接取引したこともありました。

同シリーズの案件なのに突然ギャラを差っ引くとか、そんな横暴なことはしない会社ですから、A社が値切ろうとしているのが明らかに分かりました。

 

それで私が出した答えは・・・

 

 

ハイ、断りました。

 

いまだにA社の意図は分かりませんが、私が納期のことや料金のことに口出しするのが気に入らなかったのでしょうかね。

 

とにかく翻訳会社は、早く安く仕上げてくれる映像翻訳者を探すことに躍起になっているように感じます。

 

あと細かいことですが、大部分の翻訳会社はギャラの振込手数料が翻訳者負担なんです。

3万円以上、他行当てだと756円なので、毎回だとバカにならないです。

 

また制作会社に比べて、翻訳会社はフィードバックを返してくれないことが多いので、翻訳者の成長につながりにくいといえます。

 

翻訳者を使い捨てにせず、長く大事に育ててくれる翻訳会社が増えてくれることを心から願っています。