フリーランス映像翻訳者の孤独LIFE

映像翻訳者になって早10年。仕事、育児、お金、孤独な引きこもり生活のいろいろ。

仕事のキャンセル、スケジュールの仮押さえ フリーランスは補償なし

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フリーランスなら誰しも、受けるはずの仕事が急になくなってしまったということがあるのではないでしょうか。

 「こういう案件があるので、いついつのスケジュールを空けておいてもらえませんか」

と制作会社から言われたものの、少したって

「すみません。キャンセルになりました」

ということが、たま~にあります。

 

考えられる理由としては、

・日本でのリリースが中止・延期になった

・クライアントから受注できなかった

・納期や料金の問題で翻訳会社に振ることになった

あたりでしょうか。

 

しかし、我々はその案件のために別の仕事を断っている場合だってあるのです。

それが、急なキャンセルで報酬ゼロ。やってられないですよね。。。

 

以前、単発の派遣で校正の仕事をしていたことがあります。

 

www.mifumis.work

 前日に呼び出しがかかり、当日になって「やっぱりキャンセル」なんてことがザラにある業務でした。

しかし、職場に着く前に「キャンセル」になったとしても、5時間分の時給が払われることになっていました。

だから同僚とは、「ラッキー!」なんて言っていましたが。。。

 

調べてみたところ、労働基準法に休業補償の項目があるようです。

 

(休業手当)

第二十六条 使用者の責に帰すべき事由による休業の場合においては、使用者は、休業期間中当該労働者に、その平均賃金の百分の六十以上の手当を支払わなければならない。

 

つまり、雇用主が給料の6割を被雇用者に支払わなければいけないとのこと。

 

6割と言わないまでも、フリーランスにも何かしらの補償があってもいいようなものですよね。。。

例えばスケジュールの仮押さえには「前金」を払うとかね!

あと暇なのに素材がなかなか来なくて手持ち無沙汰な時も困るんだな~。

他に仕事が入っていて忙しい時なら「もっと遅れてくれ」と思うのですが、暇な時は素材待ちで「日給0円」ですもんね。。。

 

 

さて、私もキャンセルの経験は何度かありますが、

先日は初めてすでに着手している作品が急きょキャンセルになるという珍しい経験をしました。

それも急ぎのスケジュールで、ヒーヒー言いながら作業していたら、取引先から1本の電話。

「今すぐ作業を中止してください」

こっちは、作品に愛着がわき始めていた頃だったので、「マジか!?」って感じでした。。。

 

このような場合、報酬はどうなるかというと、一応作業したところまでは払ってもらえることになりました。

ただ、その時2本の作品を抱えていたんですよね。

それが2本ともキャンセルになったわけですが、2本目は前夜にスポッティングだけしこしこと進めていたわけですよ。

その分はまあ、払ってもらえないわけで。。。

 

この仕事って、常に「巻き」が重要で、いつも「巻ける時は巻いとけ」という精神で作業してるわけですが、今回のように「巻くと損する」こともあるんですよね。。。

ホントにフリーランスをやっていると、振り回されることが多くて困ります。