フリーランス映像翻訳者の孤独LIFE

映像翻訳者になって早10年。仕事、育児、お金、孤独な引きこもり生活のいろいろ。

映像翻訳者になれる人、プロとしてやっていける人の割合はどのくらいか考える

勉強会のイラスト(国際的・カジュアル)

私は翻訳学校で基礎コース、実践コース、ゼミコースと受講してきました。

もう15年ぐらい前のことで当時の受講生仲間とは疎遠になってしまったのですが、今でも私のように映像翻訳に関わっている人はいるのだろうか、と考えることがたまにあります。

もしかするといるかもしれませんが、いたとしてもホントに1人や2人だと思います。

 

私の経験ですが、どの講座も開講初日は数十人ほどの多くの受講生であふれているのですが、日を追うごとに出席者が減っていき、徐々に教室が閑散と。。。

働きながら通っている人が多いので課題がこなせなかったり、あるいは思っていたのと違ったり、という理由で足が遠のいていくケースが多いのかなと思います。

 

 

これは翻訳スクールに限らず、他のスクールにも通じることだと思います。

以前、某大学の生涯学習機関でスペイン語講座を受講していたのですが、受講開始から約半年で出席者が3分の1程度になっていましたからね。。。

私としては、「高い受講料を払ってるのに、なんで来なくなるんだろう?」と疑問でいっぱいですけどね。

 

ただ受講料の問題だけでなく、向き不向きもありますので仕方のないことだとは思います。

基礎コースの時に唯一仲良くなった受講生仲間がいたのですが、彼女の場合は

「私は映像翻訳には向いてないかも。実務のほうで頑張っていきたい」

と、映像分野は基礎のみで終了するという決断をしました。

 

映像でやっていくという考えしかなかった私にとっては衝撃的でしたが、彼女のように「向いてないかも」と思った人がだんだんと講座から離れていくのは当然のことでしょうね。

 

結局のところ、

「自分に向いている」

「手ごたえを感じる」

「絶対に映像翻訳を仕事にしたい」

と思っている人だけが残っていき、「ちょっとやってみようかな?」という感覚の人はどこかで脱落していくのだと思います。

 

また映像翻訳者としてデビューできたとしても、それを続けていけるかは別の問題です。

ある程度のギャラが稼げるレベルになれば、キャリアを積んでいく人が多いと思いますが、そこに到達する前に撤退する人も少なくないと思います。

実際、映像翻訳のギャラが低い余りに実務翻訳に転向する人も多くいますからね。。。(稼ぎたいなら、賢い選択!)

 

ちなみに、私は12年ほど前にあるメジャー映画の特典映像(膨大な量)を担当しました。

私を含め4名の翻訳者で担当したのですが、現在他の翻訳者3名の名前を検索してみると。。。

1人は現役で活躍しているようですが他2人は最近の実績がありませんでした。

 

つまり、10年の月日があると半分ほどの映像翻訳者が別の道に転向している可能性が高いということです。

いや、もちろんこれは新人翻訳者の話であって、大御所翻訳者とは別の次元の話ですけどね。

 

 

映像翻訳は、10年続けてやっと一人前だと言われます。

12年目を迎えたミフミは、やっと一人前になれたのか分かりませんが、目の前にある仕事をこなしていくだけで精いっぱいの日々です。

 

www.mifumis.work