翻訳実績リストと秘密保持契約の微妙な関係
先日、取引先のA社からメールで通達がありました。
翻訳者は担当作品をSNSなどで公開しないこと。
また経歴書にも作品名は記載しないこと。
(公開できる情報はA社の名前とジャンル、尺のみ。)
ふむ。
以前も記事にしたことがありますが、私自身は自ら担当作品を公開することはありません。
なのでちょっとスルーしかけたのですが、よく読んでみると、
「経歴書にも記載しないこと」と。
ここ最近は、特に新規取引先を開拓する機会もないのですが、
たまに大手クライアントとの仕事の時には
「翻訳実績リストを提出してください」
と言われることがあります。
特に形式もないので、私の場合は作品名・ジャンル・製作国・製作年などを記載しています。
取引先の社名は求められない限り書きませんが、皆さんどうされているのでしょうかね?
制作会社時代に見た限りは、他の翻訳者さんも似たような情報を記載していたように思います。
ところがA社の通達によると、
「社名はいいけど作品名はダメ」と。
作品名を書けないのなら、その情報要らなくない?
と個人的には思いました。
実は他の制作会社B社からも、A社の大元クライアントの仕事は受けています。
今のところB社からは何も言われていませんが、B社の担当作品もリストに書けなくなってしまうのかしら?
確かに、ブログやSNSなど誰もが閲覧できる場での公開はどうかなと思いますが、
限られた人しか見ない経歴書についてはそこまで目くじら立てなくてもいいような。。。
とはいえ、翻訳者も秘密保持契約を結んでいますから、仕方のないことでしょうね。
将来的には、翻訳実績リストに一切の作品名を書けなくなる時代が来そうですね!
何とも味気ないものです。