フリーランス映像翻訳者の孤独LIFE

映像翻訳者になって早10年。仕事、育児、お金、孤独な引きこもり生活のいろいろ。

「ブレードランナー」もう1つのエンディングの名シーンがゾクゾクする!

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ブレードランナー」の続編であるブレードランナー2049」がついに日本で公開されましたね~。

 

 

「早く見たい!」とうずうずしているのですが、いつ映画館に行けるかしら。。。

字幕翻訳の仕事をしているにもかかわらず、子供が生まれてからは完全にプライベートで(アニメ以外の)映画を見に行ったことがほとんどありません。

(もちろん自宅でDVDなどは見ていますが。)

これが子持ち映像翻訳者の現実です。。。

 

デッカードは人間か、レプリカント

 

そんな私も絶対に映画館で見たいと思っているのがブレードランナー2049」

実は「ブレードランナー」関連の仕事をしたことがきっかけで、「ブレードランナー」の大ファンになってしまったのです。

 

さて、「ブレードランナー」において最も議論されることといえば、

デッカードは人間なのか、レプリカントなのか

という問題です。

 

この問題に一石を投じた「もう1つのエンディング」があることをご存じでしょうか。

数々の映像特典に関わってきた私ですが、この映像特典は今までに見た中で最もゾクゾクしましたね~。

 

それが見られるのは、「アルティメット・コレクターズ・エディション」などのDVDボックスに収録されている「もう1つのエンディング」「その2」のバージョン。

 

車で逃亡するデッカードとレイチェルのエンディングシーン。

 

レイチェル:

奥さんとは長かった?

Did you know your wife a long time?

 

デッカード

たぶんね

Thought I did.

 

(省略)

 

レイチェル:

きっと私たちはーー

Know what else I think?

 

一対で作られたのよ

That you and I were made for each other.

 

これは明らかにデッカードレプリカントであることを示していますよね。

 

 デッカードが戦慄の表情を浮かべますが、初めて見た時はこっちも背筋が凍りまくりましたよ。。。

 

本編のあの名台詞とは?

ブレードランナー」本編の名台詞といえば、レプリカントのロイ・バティの最期のシーン。

ちなみに、岡枝慎二さんの字幕翻訳です。

 

バティ:

おれは お前ら人間には
信じられぬものを見てきた

I've seen things you people wouldn't believe.

 

オリオン座の近くで
燃えた宇宙船やーー

Attack ships on fire off the shoulder of Orion.

 

タンホイザー・ゲートの
オーロラ

I watched C-beams glitter in the dark near the Tannhauser gate.

 

そういう思い出も
やがて消える

All those moments will be lost in time...

 

時が来ればーー

like

 

涙のように

tears

 

雨のように…

in rain...

 

その時が来た

Time to die.

 

ちなみに私も、別バージョンで一部を翻訳させてもらったのですが、

 

時が来れば

涙のごとく

雨に消える

死ぬ時が来た

 

と"tears in rain"をもう少し原文に近づけてみました。

 

 「ブレードランナー2049」でも、ゾクゾクするシーンや台詞がありそうですね。

最近脂ののってきたライアン・ゴズリングの演技にも期待しています!